家を建てる時、様々なメリットが受けられることで注目されている「長期優良住宅」。富士市で注文住宅を建てたい!とお考えの方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?ただ、申請に必要な事前準備や書類などまで、把握できてる方はあまりいないと思います。そこでこの記事では、長期優良住宅を建てるために必要な、審査手順や事前準備などの解説と、富士市ならではポイントなどを解説していきます。富士市でこれから、注文住宅を建てようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。長期優良住宅を建てる前に知りたい!富士市ってどんな地域?引用元:photoAC長期優良住宅を富士市に建てたいとお考えの方は、まず、富士市について知っておきましょう。富士市について知ることで、富士市に長期優良住宅を建てるイメージがつかめるかもしれません。富士山に近い!自然豊かで産業も進んでいる富士市は、北部に日本一高い富士山があり、南には日本一深い駿河湾がある地域で、温暖な気候に恵まれているという点が特徴です。また、全国有数の紙の町とも呼ばれているほど、紙産業が活発であり、大手の製紙工場の多くが富士市に軒を連ねています。ほかにも、化学工業や自動車産業なども活発な富士市は、県内有数の産業エリアともいわれています。東京まで新幹線で70分!都会と田舎で二拠点生活も都心へのアクセスが良好な点も富士市の魅力です。東京駅までは70分、品川まで54分と新幹線を使えば短時間で都内へ出られるので、通勤も無理なくできる範囲といえます。自然豊かな中で生活しながら都内で仕事をする、富士市で日常生活しながら週末は流行や刺激を求めて都内でショッピングという過ごし方も可能です。都会との二拠点での生活を満喫できるというのも富士市の魅力といえるでしょう。一軒家所有者が多い町全国の持ち家率は76.6%、戸建て率は66.8%となっているなか、富士市の持ち家率は79.9%、戸建て率は78.5%と全国平均を上回っています。富士市内には新しい住宅地が特に近年多く建設されています。広大な土地を持つ富士市だからこそ広い間取りで、生活に合わせた部屋が作れるという点が魅力といえるでしょう。富士市で家を建てるなら知っておきたい長期優良住宅とは?引用元:photoAC長期優良住宅を建てることでより快適な富士市での住まいが実現できるかもしれません。まずは、長期優良住宅がどんな住宅なのかを国土交通省の資料を参考に解説します。法律で規定されている住宅国土交通省によると長期優良住宅とは、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」のことを指しています。長期優良住宅として認められあるためには、主に次の5つの条件をすべてクリアしなければなりません。長期に使用するための構造及び設備を有していること居住環境等への配慮を行っていること一定面積以上の住戸面積を有していること維持保全の期間、方法を定めていること自然災害への配慮を行っていること富士市が事前審査をする項目を抑えよう引用元:Pixabay長期優良住宅に認定されるためには、市区町村へ事前審査を受ける必要があります。富士市が事前審査でチェックする項目は次の4つです。維持保全計画国土交通省告示第209号に記載されている「長期使用構造等とするための措置及び維持保全の方法」の基準に従って審査されます。居住環境居住環境は、良好な景観の形成や居住環境の維持及び向上に配慮されたものであるかどうかが審査のポイントとなり、以下の点がチェックされます。都市計画施設内での建設ではないかどうか土地区画整理区域内に建設する場合は、関係課に事前の許可を受けているかどうか地区計画区域内に建設する場合は、各規定を遵守しているのかなお、大規模建築物の場合は、着手の30日前までに届出を行い、適合通知書の交付を受けることが必要です。災害への配慮自然災害による被害の発生の防止や軽減に配慮されているかも審査項目となります。具体的には次のような点が審査対象となります。地すべり等防止法第3条第1項に規定する地すべり防止区域でない急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律第3条第1項に規定する急傾斜地崩壊危険区域でない土砂災害特別警戒区域でない規模の基準良好な居住水準を確保するために必要な規模を有しているかどうかがチェックされます。床面積がチェック対象となり、戸建てかその他の建築物かによって床面積の基準は異なります。一戸建ての場合は床面積の合計が75平方メートル以上必要です。長期優良住宅を建てるメリットとデメリット引用元:photoAC長期優良住宅を建てるにはメリットとデメリットがあります。それぞれを知ったうえで長期優良住宅を建てるか検討していきましょう。長期優良住宅を建てるメリット長期優良住宅を建てるうえでの最大のメリットは税制が優遇される点です。例えばローン減税であれば一般住宅が最高400万円に対して、優良住宅は最高500万円までが減税対象となります。固定資産税についても一般住宅の場合は3年目まで1/2軽減なのに対して、優良住宅では5年目まで1/2軽減となりますので、家を建てた後の税による金銭的な負担を軽減できるでしょう。ほかにも「耐震等級割引き」または「免震建築物割引き」のどれかに該当していれば地震保険の割引も受けられます。富士市の中小工務店などが整備する木造の長期優良住宅を建てれば、地域型住宅グリーン化事業の補助金として最大140万円の助成金も受け取れるので、家を建てたことによるお金の負担軽減につなげられるといえるでしょう。また、長期優良住宅はそもそも長期的に住むことを目的に作られており、安全性が高いという点もメリットです。安全性が高いうえに劣化もしにくく、長期的な価値が保証されるので住宅の資産価値も高まると考えられています。長期優良住宅を建てるデメリット長期優良住宅は前述したようにさまざまな審査が必要なほか、手続きも諸々必要となります。そのため、事前審査などで優良住宅を建てるまでに時間がかかるという点が最大のデメリットといえます。また、長期優良住宅の認定を受けるためには住宅を綿密に設定し、質の高い材料を使用しなければなりません。さらに手続きにはすべて手数料もかかるので全てをあわせると結果として、一般住宅よりも費用がかかることがあります。富士市で長期優良住宅を建てるための手続き方法は?引用元:Pixabayメリットとデメリットを踏まえ、富士市で長期優良住宅を建てようと考えた時に必要な手続きを以下にまとめました。富士市で長期優良住宅を建てようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。長期優良住宅を建てるための手続きの流れまずは、登録住宅性能評価機関の技術的審査を受けるための申請をしましょう。登録住宅性能評価機関の技術的審査を通過して初めて富士市の審査を受けられます。登録住宅機能評価機関の技術的審査で長期優良住宅の基準を満たしていると判断された場合、確認書という書類が交付されます。次に、交付された確認書を富士市に提出して適合審査を受けます。適合審査を通過し、認定通知書が交付されれば長期優良住宅を建てられるのです。必要な書類は?長期優良住宅の申請に必要な書類は次の通りです。登録住宅機能評価機関の技術的審査を受けるときに必要な書類確認申請書または設計住宅性能評価申請書、添付図書(設計内容説明書、各種図面、計算書など)所管行政庁の適合審査を受けるときに必要な書類認定申請書、添付図書(確認書等、各種図面、所管行政庁が必要と認める図書)このように必要な書類が各申請段階で異なるので、必ず必要な書類を確認しながら手続きを進めしましょう。富士市で長期優良住宅を建てる前ために情報を集めて検討しよう引用元:photoAC富士市で長期優良住宅を建てるにはメリットもありますが、デメリットもあります。長期優良住宅を建てるまでには事前審査などによって時間がかかりますし、長期的に優良な住宅を建てるためには金銭的に負担がかかります。一方で、税制が優遇されるので、富士市で長期優良住宅を建てる前には、必ずどのくらいの時間と費用がかかるのか情報を集めておきましょう。また、長期優良住宅を建てる前には審査が必要となり、さまざまな書類も必要ですので、手続きに手間がかかり大変だと思う方もいらっしゃるかもしれません。もしも、自力で情報を集めたり、書類を準備したりするのが難しいという場合には、専門家に相談してみるのもよいでしょう。富士市で長期優良住宅を建て、快適な暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか。