住宅版BELSという言葉を聞いたことがあるでしょうか。おそらく初めて聞いたという方や、聞いたことはあるけどよく知らないという方が多いでしょう。この記事では住宅版BELSとはどのような制度なのか、取得するメリットや注意点も交えて詳しく解説します。富士市で住宅版BELSを取得できる家を建てる際におすすめの工務店も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。住宅版BELSとは引用元:Pixabay住宅版BELSとは、住宅の省エネルギー性能を表示する制度です。BELSとはBuilding-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの頭文字をとったもので、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会が運用する第三者承認制度のひとつです。新築・既存に関わらず評価を受けることが可能で、評価結果は評価書として書面で交付されます。希望に応じてシールやプレートにて建物に表示することも可能です。「ZEH」とはどう違うのかと疑問をもつ方も多いですが、ZEHとは「エネルギー収支をゼロ以下にする住宅」を指し、BELSは性能を示す制度を指すため、意味合いは異なります。住宅版BELSのプレートに表示される性能引用元:Unsplash住宅版BELSのプレートは、ひと目見ただけで評価結果がわかるように簡潔に性能が表示されています。ここではプレートに表示される性能について解説します。省エネ性能プレートの中央に表示されている大きな星マークは、BEI値という省エネルギー性能指標を示しています。星の数は1〜5つで、星の数が多いほど省エネな住宅であるということを表します。星1つは既存住宅のみが対象で、星2つは省エネ住宅といえる新築住宅基準の最低ラインです。星3つは省エネ性能向上促進基準とされ、星4つや5つになると、かなり高い省エネ性能であるといえます。基準一次エネルギー消費量に対する削減率地域や建物の用途、使用条件などによって定められた「基準一次エネルギー消費量」に対して、実際に建てる建物のサイズや設備の内容などに応じて算出される「設計一次エネルギー消費量」がどの程度削減されているかを表示しています。割合を「%」で表しており、削減率が大きい方がより省エネ性の高い住宅であるということを示しています。ただし「基準一次エネルギー消費量」は地域によって異なるため、省エネ性の比較に用いる際には同じ地域においての比較のみで活用が可能です。これは同じ省エネ性の建物であっても、九州と北海道で建てるのでは削減率も変わってくるためです。一次エネルギー消費量基準と外皮基準二段の表で示されており、上段には一次エネルギー消費量の基準に適合しているかどうかが記載されます。下段には外皮性能の基準に適合しているかどうかが記載されます。希望する場合は外皮から住宅全体の熱がどのくらい逃げやすいかを表す「UA値」も記載可能です。UA値は「熱の逃げやすさ」を示すため、値が低いほうが断熱性能が高い住宅であるといえます。住宅版BELSを取得するメリット引用元:photoACここでは住宅版BELSを取得することによって得られるメリットを4つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。省エネ性能を比較しやすい住宅版BELSは省エネ性能を5段階の星マークで示しているため、専門的な知識がない方でも星の数を見るだけで評価結果がわかります。星の数が多いほど省エネ性能の評価が高いため、比較も簡単です。信頼性が高く、建物の価値が上がる住宅版BELSは第三者機関による評価であるため、信頼性が高いのが大きな特徴です。ハウスメーカーや工務店ではパンフレットやホームページに自社独自の評価を掲載していることもありますが、企業によってデータの採取方法や基準が異なっていることもあるため、それだけで省エネ性能を判断することは難しいといえます。第三者機関によって評価された住宅版BELSの評価内容は信頼性が高く、将来的に売却する際にも「省エネ性能が高い住宅」として高く売却できる可能性にもつながります。光熱費を抑えられる住宅版BELSで高評価を得た住宅は、断熱性や気密性などの高さから、光熱費の使用が抑えられる傾向にあります。エアコンなどの冷暖房器具を過度に使用しなくても室内の温度を快適に保てるため、一般的な住宅よりもエネルギー消費量を抑えられることで環境への負担も減らせます。ZEH支援事業の補助金を利用できる住宅版BELSの認定を受けた住宅は、「ZEH支援事業」の補助金を利用できます。ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味の言葉です。つまり、家で消費する電力よりも、太陽光発電などでつくり出される電力の方が多い住宅のことを指します。ZEHの推進は近年重要視されており、その取り組みのひとつが「ZEH支援事業」です。このZEH支援事業への申請には、住宅版BELSの認定が必要になります。住宅版BELSを取得する際の注意点引用元:photoAC住宅版BELSを取得すると得られるメリットは多いですが、取得の際には気をつけておくべきポイントもあります。ここでは住宅版BELSを取得する際の注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。初期費用が高くなる傾向にある住宅版BELSで高い評価を得るための住宅を建てるには、ある程度の初期費用がかかってしまうことを理解しておきましょう。省エネ性能は断熱性や気密性の高さ、太陽光発電装置の設置などによって評価されるため、どうしても初期費用は高くなる傾向にあります。ただし、補助金を活用できる点や、住んでからの光熱費を抑えられるという点では、初期費用をカバーできるメリットも多いというように考えられます。取得には申請が必要住宅版BELSを取得するためには、書類を揃えて手続きをする必要があります。申請の手順としては、まず申請書を作成し、各種図面や計算書などと共にBELS実施機関に提出します。実施機関が書類の確認と評価を行い、作成した評価書が交付されて手続き完了です。自分で申請するには手間がかかりますが、工務店の担当者が申請書類を準備してくれるケースも多いため、事前に確認しておくと安心です。富士市の住宅で住宅版BELSを取得するメリット引用元:Pixabay富士市は南側が太平洋に面しているため、温暖湿潤な海洋性気候であるのが大きな特徴です。気温の日較差や年較差が少なく、年間を通して温暖な気候です。気象庁のデータをもとにした日照時間ランキングにおいて静岡県は上位に位置していることが多いため、太陽光発電によって作り出される電力量にも期待できます。住宅版BELSで高評価を得られる省エネ性能の住宅を建てた場合、より快適で環境への負担の少ない住宅になるといえます。富士市で住宅版BELSを取得できる家を建てるなら「イデキョウホーム」がおすすめ引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ静岡県富士市にあるイデキョウホームは、昭和23年創業という長い歴史と実績がある工務店です。快適で機能的な住まいを目指し、自社生産による高断熱セルロースファイバーを標準装備にした高気密・高断熱の家づくりに力を入れています。イデキョウホームでは住宅版BELSを100%取得しており、最高性能である星5つを取得しています。ほぼ全ての住宅がZEH基準も満たしており、省エネ性の高い高性能な住まいづくりが得意な工務店です。ここでは省エネ性能の高いイデキョウホームの施工事例を2つご紹介します。食育も、庭育も。夢に描いた暮らしが実現する家引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページHEAT20 G2グレードと住宅版BELSの星5つの評価を取得しているこちらの住宅は、北欧風でナチュラルテイストに仕上げたやさしい風合いのLDKが住まいの中心になっています。LDKは20畳でありながら、夏も冬もエアコン1台でいつでも快適です。リビングには電子ピアノもあり、お子さんが仲良く連弾しても気密性の高さから音漏れが気になりません。アイランドキッチンを起点とした回遊できる家事ラク動線は、お子さんを見守りながら家事ができるように工夫されています。ずっと居心地よく暮らすためのHEAT20 G2グレード&ZEHの家引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページほっとする明るい雰囲気が魅力のこちらの住まいは、自社製造施工の断熱材「富士産eco断熱」によりHEAT20 G2グレード、UA値0.44という高い断熱性能を実現しています。さらに6.6KWの太陽光発電システムを搭載し、ZEH仕様の省エネ性能が高い住まいになっています。老後の暮らしも視野に入れた工夫が随所に散りばめられ、1階だけでも生活が完結できるような間取りになっています。1階の小上がりの和室にウォークインクローゼットを設けたり、買い物やゴミ出しが楽になるよう勝手口からパントリーとキッチンへ続く動線を作ったりと、働き盛りの時期も老後も生活しやすい間取りが魅力です。まとめ引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ住宅版BELSで高評価を得る住宅は、環境への負担を減らせることはもちろん、住む人にとっても快適な省エネ性能の高い住まいです。富士市で省エネ性能の高い家を建てるなら、今回紹介した「イデキョウホーム」は住宅版BELSを全棟取得しているためおすすめです。ぜひ、省エネ性能の高い家づくりを通して、環境にやさしく快適な住まいを手に入れてくださいね。