近年、環境に配慮した家づくりが注目を集める中、LCCM住宅が特に注目されています。本記事では、LCCM住宅の概要、メリット、そして導入時の注意点について詳しく解説します。主なトピックスはこちらです!LCCM住宅の定義と特徴従来の住宅との違いLCCM住宅のメリットと経済性導入時の注意点と課題富士市におけるLCCM住宅の施工実績さらに、富士市でLCCM住宅の建築に特化した工務店を厳選してご紹介します。高気密・高断熱性能にこだわり、環境に配慮した家づくりを実現する地域のトップ企業です。本記事を通じて、LCCM住宅の全容を把握し、導入を検討される方々に有益な情報を提供します。富士市で持続可能な住まいづくりをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。目次LCCM住宅とは引用元:PixabayLCCM住宅という言葉は聞いたことがあってもどんな住宅のことを指すのかわからないという方も多いと思いますので、まずは LCCM住宅の概要について説明します。ライフサイクル全体においてのCO2排出量がマイナスの住宅LCCM住宅とはライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅の略称で、ライフサイクル全体を通してCO2収支をマイナスにする住宅のことを指します。具体的には建設時、居住時、廃棄時において、できるだけ省CO2に取り組むことに加え、太陽光発電などの再生可能エネルギーの創出によって、住宅のライフサイクル全体を通してCO2の収支をマイナスにすることをいいます。ZEH住宅との違い似たような意味合いで「ZEH住宅」という言葉を目にしたことがあるという方も多いでしょう。LCCM住宅は「建設時」「居住時」「廃棄時」のトータルでCO2収支をマイナスにする住宅のことを指すのに対し、ZEH住宅とは「居住時」のエネルギー収支をゼロ以下にする住宅のことを指します。そのためLCCM住宅は、ZEH住宅よりもさらに高い省エネ性能や環境性能をもつ住宅として位置づけられています。LCCM住宅の普及が促進される背景引用元:photoACLCCM住宅の普及が促進されているのには、地球温暖化問題が背景にあります。地球温暖化を防止するために、日本政府では2050年までに「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しています。これは温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「脱炭素社会」を目指すというものです。日本の温室効果ガスは家庭での消費から排出されている割合が多く、脱炭素社会を目指すためにもLCCM住宅の普及が促進されています。LCCM住宅のメリット引用元:photoACLCCM住宅はCO2収支がマイナスになる住宅であることは前述しましたが、ここではさらにLCCM住宅の具体的なメリットを紹介します。環境にやさしいLCCM住宅は住宅のライフサイクル全体を通してCO2収支がゼロであることはもちろん、国産の木材を使用することを推奨していることから、日本の森林保護に貢献できるというメリットもあります。そのため広い意味で環境への負荷が軽減される住宅です。居住時も太陽光発電システムで自家発電した電力を使用することや、断熱性や気密性の高さから冷暖房器具の使用頻度を減らせることで、光熱費などのランニングコストを抑えることもできます。年間を通して快適に生活できるLCCM住宅は、省エネ性能を高めるために気密性や断熱性に優れています。高気密・高断熱の住宅は外からの温度の影響を受けにくく、室内の熱も逃げにくいため、夏は涼しく冬は暖かい、快適な住まいを実現します。部屋間の温度差を減らせるため、冬に多く発生するヒートショックのリスクを軽減できるのも大きなメリットです。このようにLCCM住宅は室内を快適に保つことに加え、住む人の健康も守ってくれます。LCCM住宅を建てる際の注意点引用元:photoACLCCM住宅は環境にやさしい住宅ではありますが、実際に建てる際には気をつけるべきポイントもあります。ここではLCCM住宅を建てる際の注意点について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。建築コストがかかるLCCM住宅は、一般的な住宅に比べて建築コストがかかる傾向にあります。省エネや創エネのために太陽光発電システムや家庭用蓄電池、高性能な断熱材、高効率な給湯器などのさまざまな設備の導入が必要です。しかし、LCCM住宅は初期費用はかかったとしても、光熱費を抑えられる点や補助金を活用できる点でデメリットをカバーできます。全ての建築会社やハウスメーカーが対応しているわけではないLCCM住宅の普及が促進されるようになってからまだ年月が浅いため、対応できる建築会社やハウスメーカーは限られています。LCCM住宅を建てたいと思っても、地元に対応できる会社がない場合は実現が難しいでしょう。LCCM住宅を考える場合、対応している会社が近隣エリアにあるかをよく確認しておくことが大切です。間取りや外観が制限されることがあるLCCM住宅は太陽光発電システムの導入が必要になります。太陽光発電は屋根の向きや角度によって発電量が異なり、より多くの太陽光パネルを乗せたい場合などには外観のデザインに影響が出るケースがあることを理解しておきましょう。また、家庭用蓄電池や給湯器などの設備を導入するために、場合によっては間取りが制限されるケースもあります。制限がある中でもなるべく希望に合う間取りや外観が実現できるよう、建築会社と密に打ち合わせを行うことが大切です。LCCM住宅を実現するための材料引用元:photoACLCCM住宅の実現には、特殊な材料と設備が不可欠です。まず、高性能断熱材と高気密サッシを用いた高断熱・高気密設計が基本。熱伝導率の低い木材、特に国産材も使用するといいでしょう。設備面では、高効率エアコン、LED照明、高効率給湯器などのエネルギー消費量削減機器が重要です。太陽光発電システムや太陽光給湯集熱パネルなどの再生可能エネルギー設備でCO2排出量を相殺します。加えて、節水機器の導入や耐久性の高い材料の使用により、長期的な環境負荷低減を図ります。これらの要素を適切に組み合わせることで、建設時から廃棄時までのライフサイクル全体でCO2排出量をマイナスにすることが可能となります。次の記事もよく読まれています!開放感のある家とは?特徴やメリットに建てるためのポイントまで解説補助金制度を利用できる引用元:photoACLCCM住宅の建築には、主に2つの補助金制度が活用できます。LCCM住宅整備推進事業この制度では、設計費と建設工事等の補助対象工事の掛かり増し費用の1/2が補助されます。補助金の上限は1戸あたり140万円です。主な要件として、ZEHの基準を満たし、一次エネルギー消費量を現行の省エネ基準値から25%削減すること、ライフサイクル全体のCO2排出量が0以下であることなどが挙げられます。事業目的住宅の脱炭素化を推進するため、LCCM住宅の整備に対して補助を行う補助対象費用1. 設計費2. 建設工事等における補助対象工事の掛かり増し費用補助率補助対象費用の1/2補助金上限140万円/戸主な要件1. 戸建住宅の新築2. 強化外皮基準を満たす3. 一次エネルギー消費量を基準から25%以上削減4. 再生可能エネルギーを導入5. 一次エネルギー消費量を100%以上削減6. LCCO2がゼロ以下7. CASBEEのB+ランク以上または同等の性能8. 交付決定を受けた年度に事業着手9. 土砂災害特別警戒区域外に立地申請期間年度ごとに定められた期間内(例:令和5年度第1回募集は4月17日〜9月29日)申請者住宅供給事業者(建築会社やハウスメーカー)参考元:LCCM住宅整備推進事業サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)この制度では、原則として1戸あたり200万円が補助されます。ZEH・ZEB基準の水準の省エネルギー性能を満たし、CO2削減や健康、災害時の継続性等に貢献する先導的な技術の導入が要件となります。事業目的先導性の高い住宅・建築物の省エネ・省CO2プロジェクトを支援し、普及促進を図る対象住宅及び非住宅建築物支援内容先導的な省エネ・省CO2技術を導入するプロジェクトに対する補助募集方法民間等から提案を募集採択プロジェクト採択された事例は国土交通省のウェブサイトで公開応募書類提出書類一覧表に基づき、必要書類を提出募集期間年度ごとに設定(例:令和5年度は6月5日時点で公開)過去の事業平成26年度までは「住宅・建築物省CO2先導事業」として実施評価採択プロジェクトの一覧と総評が公開される参考元:国土交通省|サステナブル建物等先導事業(省CO2先導型)事例一覧これらの補助金は住宅供給事業者が申請を行うため、LCCM住宅の建築を検討する際は、事前にハウスメーカーに相談することが重要です。富士市でLCCM住宅を建てるメリット引用元:photoAC富士市は南に面した太平洋の影響を受け、温暖湿潤な海洋性気候である点が大きな特徴です。気象庁の調査では静岡県は日照時間が平均より長いため、太陽光発電によって作り出される電力量にも期待がもてます。また、気温の日較差や年較差が少なく、年間を通して温暖という特徴があります。LCCM住宅は太陽光発電システムを導入するため、年間を通して温暖で日照時間の長い富士市では、より環境にやさしく、効率的なエネルギーの使用ができる住宅になるといえます。次の記事もよく読まれています!富士市で高気密・高断熱住宅を建てるなら?メリット・デメリットや注意点をご紹介富士市でLCCM住宅を建てられるおすすめの住宅メーカー2選引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ会社名イデキョウホーム株式会社本社所在地〒417-0061静岡県富士市伝法1335番地電話番号0545-52-7711設立1972年7月対応可能エリア静岡県富士市、富士宮市、静岡市葵区、駿河区、清水区、藤枝市、焼津市、島田市、沼津市、三島市、長泉町、清水町、函南町、伊豆の国市、伊豆市、裾野市、御殿場市、小山町ほか公式サイトURLhttps://www.idekyo.com/静岡県富士市にあるイデキョウホームは、昭和23年創業の地元に密着した工務店です。自社生産による断熱材を使用することで高気密・高断熱を実現し、全館空調やゼロエネ住宅を導入することで省エネ効果を高めて、一年中快適な家づくりをしています。LCCM住宅対応の家づくりの実績もあるため、イデキョウホームではLCCM住宅補助金仕様の家づくりも可能です。イデキョウホームの住まいは建物自体が高い基本性能をもっているため、いくつかの省エネ設備や太陽光発電システムを組み合わせるだけで、より高い省エネ性能の住宅が実現できます。ここでは、省エネ性能が高く低燃費な暮らしを実現するイデキョウホームの施工事例を2つご紹介します。イデキョウホームの施工事例①|エアコン1台で家中を20℃台に保つ、全館空調の家引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ花粉症がひどい奥様やお子様のために、24時間きれいな空気が循環する全館空調を導入。さらに自社製造のセルロース断熱材「富士産eco断熱」を使用することで、家庭用エアコン1台で季節を問わず家中の室温を20℃台にキープでき、健やかで低燃費な暮らしを実現しています。1階はリビングや和室、浴室、デッキまでをキッチンから見渡すことができる間取りになっています。2階には洗面台と洗濯機を設置して朝の混雑を解消したことで、家事が楽になる動線になっているのもポイントです。自分の時間を楽しめるよう夫婦それぞれの趣味部屋も設け、間取りが子育て中心になり過ぎないようにしています。イデキョウホームの施工事例②|北海道レベルの断熱による、快適で自由な空間の家引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ自社製造の「富士産eco断熱」により高気密・高断熱を実現し、「冬暖かく夏涼しい」快適な高性能住宅になっています。リビングの吹き抜けは冬の寒さの心配もなく、真冬でもエアコン1台で十分なあたたかさを保てます。キッチンにいながらリビングの様子や玄関の出入り、階段の上り下り、さらに吹き抜けを通じて子供部屋のお子さんの声まで、家族の様子を感じられる間取りが特徴的です。洋服掛けを備えた玄関や作品が飾られたマグネットボード、キッチンカウンターの下の造作棚など、細部まで暮らしやすさを考え抜いて設計されています。快適な家づくりをしたい家族がイデチョウホームを選ぶ理由快適な家づくりを目指す家族にイデキョウホームがおすすめです。全館空調システムと屋上庭園付きの設計で、毎日を快適に過ごせる理想の住まいを実現してくれます。イデキョウホームが快適な家づくりに最適な理由を紹介します!全館空調システムによる快適性の家ができる屋上庭園のある豊かな暮らしが実現できるZEH対応の高性能住宅が建てられる多彩なモデルハウス見学ができるフレキシブルな見学対応をしてくれる平日は予約制、土日は予約なしでも見学可能など、柔軟な見学スケジュールを提供してくれます。イデキョウホームで快適かつ理想的な住まいづくりを実現してみませんか?詳細は公式サイトをご覧ください。あなたの家族の快適な暮らしへの第一歩は、ここから始まります。株式会社平成建設引用元:株式会社平成建設公式ホームページ会社名株式会社平成建設本社所在地〒410-0022静岡県沼津市大岡1540-1電話番号055-962-1000設立1988年2月8日対応可能エリア静岡県東部、中部公式サイトURLhttps://www.heiseikensetu.co.jp/株式会社平成建設は、大工の自社育成と内製化に力を入れています。建築の主要工程を自社の熟練大工が担当することで、高い施工力を実現。大きな強みとなっています。専属の設計士を擁し、設計から施工、監理までを一貫して自社で行う体制を整えています。このアプローチにより、顧客の要望を的確に反映した高品質な住宅づくりが可能となっているのです。さらに、平成建設は建築以外にも、解体工事、伐採・伐根工事、外構工事などを手掛けており、豊富な実績を有しています。平成建設が手がけた住まいの施工事例引用元:株式会社平成建設公式ホームページ平成建設の設計士夫婦が建てた平屋住宅は、同社の強みを活かした独自の設計が特徴です。職人の手業を信頼し、構造用合板や漆塗りの壁、グッドデザイン賞受賞の「七曲」を採用しています。設計士としては大胆な配置計画と動線計画を行い、施主としては「夕陽」をテーマにした内装や旅の思い出をデザインに取り入れています。子どもの成長を考慮した間取りなど、理想の家づくりを楽しみながら実現しています。まとめ引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページLCCM住宅は、より高い省エネ性能や環境性能をもつ住宅として年々注目が高まっています。ライフサイクルを通してCO2収支がマイナスになるということは、環境にやさしいのはもちろん、住む人にとってもメリットの多い住宅です。富士市でLCCM住宅を建てるなら、今回紹介した「イデキョウホーム」や「平成建設」はLCCM住宅補助金仕様の家づくりに対応しているためおすすめです。ぜひ、省エネ性能と環境性能の高い家づくりを通して、快適で環境にやさしい住まいを手に入れてくださいね。当メディアでは、次の記事もよく読まれています。ぜひチェックしておいてください!断熱性能が高い家のメリットは?特徴や注意点まで解説