富士市はひのきの産地として知られ、ひのきの家づくりを検討している方も多いでしょう。しかし、ひのきの家が実際にどのような住み心地か気になる方もいるかもしれません。本記事では、ひのきの家の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。おもなトピックスは次の3つ!ひのきの家の特徴ひのきの家のメリット・デメリットヒノキ材を使用する代表的な箇所また、富士市でひのきの家づくりに特化した工務店も紹介しています。富士市でひのきの家を検討している方にとって、必見の内容となっています。また、富士市でひのきの家づくりを行なっている、当メディアおすすめの工務店も併せて紹介しています。目次富士ひのきの定義と歴史引用元:Pixabay富士ひのきは、静岡県内の富士山麓周辺(富士市、富士宮市、裾野市、御殿場市、駿東郡小山町)で育成されるヒノキのブランド材です。富士山の厳しい環境下で育つため、木目が細かく、強度や耐久性に優れています。歴史富士ひのきの歴史は、富士山麓の林業と密接に関わっています。富士ひのきの主要な歴史的出来事は以下の通りになります。年出来事詳細2018年富士ひのき・SGEC森林認証富士ひのきはSGECプロジェクト認証の国内第一号として認定されました。令和2年度富士ひのき製玩具贈呈事業地元産の富士ひのきに親しんでもらうため、誕生祝いに富士ひのき製玩具を贈呈する事業が開始されました。富士ひのきの特徴富士ひのきは、以下の特徴を持っています。木目が細かい富士山麓の厳しい環境でゆっくりと育つため、木目が細かく美しい。強度と耐久性高い強度と耐久性を持ち、建築材として優れています。ブランド材富士地域のブランド材として育林され、SGEC森林認証を受けています。富士ひのきの利用促進富士ひのきは、以下のような取り組みで利用が促進されています。フジヒノキメイド有限責任事業組合首都圏へのPRや販路拡大を目的とした組織で、新たな販路開拓に取り組んでいます。補助事業富士市では、富士地域材を使用した木造住宅及び非住宅施設の取得に補助を行い、林業及び木材産業の振興を図っています。詳細な情報は以下のリンクからご確認ください。富士市公式サイトフジヤマ工芸公式サイト富士ひのきに関するよくある質問引用元:photoAC富士ひのきは、その特徴や品質から多くの人々の関心を集めています。ここでは、富士ひのきに関する一般的な疑問について、詳しく解説します。Q.1|富士ひのきと一般的なひのきの違いは?富士ひのきと一般的なひのきには、生育環境や特性に違いがあります。富士ひのきは、富士山麓の厳しい環境で育つため、独特の特徴を持っています。生育環境富士ひのきは栄養が乏しく、厳しい気候条件下にある富士山麓の火山灰土壌で育ちます。成長速度一般的なひのきに比べて、富士ひのきの成長は遅いといわれています。木目富士ひのきは、ゆっくりと成長するため、木目が細かく緻密です。強度厳しい環境で育つため、富士ひのきは一般的なひのきよりも強度が高いとされています。香り富士ひのきは、一般的なひのきよりも強い香りを持つと言われています。これらの特徴により、富士ひのきは高品質な建築材として評価されています。また、富士ひのきは地域ブランドとして認知され、SGECプロジェクト認証も受けています。Q.2|富士ひのきの寿命はどのくらい?富士ひのきの寿命は、使用方法や環境によって大きく異なりますが、適切に使用・管理すれば非常に長期間使用できます。建築材としての寿命適切に使用された場合、富士ひのきを使用した建築物は100年以上の寿命が期待できるでしょう。耐久性富士ひのきは、一般的なひのきよりも高い耐久性を持つとされています。メンテナンス定期的なメンテナンスを行うことで、さらに長期間の使用が可能です。富士ひのきの寿命を最大限に延ばすためには、以下の点に注意が必要です。適切な乾燥処理正しい施工方法定期的なメンテナンス(塗装の更新など)湿気対策これらの対策を講じることで、富士ひのきの美しさと機能性を長期間維持することができます。Q.3|富士ひのきを使用すると補助金が受けられたりしますか?富士ひのきを使用することで補助金を受けることができます。富士市では、地域材の利用促進を目的とした補助金制度が設けられています。この制度により、富士ひのきを使用した木造住宅や非住宅施設の建設・改修に対して補助金が支給されます。補助金制度の概要対象富士市内で富士地域材(富士ひのき)を使用した木造住宅及び非住宅施設の建設・改修を行う個人または法人補助金額使用する富士ひのきの量や建設・改修の規模に応じて異なります申請方法所定の申請書類を富士市役所に提出する必要があります補助金の詳細な情報や申請手続きについては、以下のリンクから確認できます。富士市公式サイト次の記事もよく読まれています!マイホーム購入費用がお得に!税金特例制度の種類や提供条件を解説ひのき材で建てた家のメリット引用元:Pixabayひのき材を使った家にはさまざまなメリットがあります。ここでは主なメリットを5つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。耐久性が高いひのきは強度が高くて硬く、反りが少ない木材です。日本最古の木造建築である法隆寺にはひのきが使われており、1300年経っても美しい姿を保っている様子からもわかるように、ひのきの耐久性の高さは群を抜いています。さらに檜風呂として浴槽にも使われるほど、湿気や水分にも強く劣化しにくい特徴があります。調湿・断熱効果があるひのきに限らず、無垢材には調湿効果や断熱効果があります。調湿効果とは、湿度が高いときには湿気を吸収し、湿度が低いときには湿気を放出する作用です。また、木材は熱伝導率が低いため、断熱作用もあります。ひのきなどの無垢材を住宅に使用することで、湿度や室温が快適な状態に保ちやすくなる効果が期待できます。木目が美しいひのきは美しい木目と、白くて光沢のある見た目が特徴的です。高級感があり、経年による変化によって表面に艶が現れ、徐々に美しい飴色へと変化していきます。風合いの変化を楽しめるのもひのきの良さであり、木目の美しさは昔も今も変わらず多くの人々の心を魅了し、癒やし続けています。香りが良くリラックス効果があるひのきの香りには、リラックス効果があると実証されています。ひのきに含まれるα-ピネンという香り成分は、副交感神経を刺激して人をリラックスさせてくれる成分です。このようにひのきの香りには、疲れが和らいだり心が落ち着いたりといった森林浴のような効果があるとされており、芳香剤やアロマオイルなどにも活用されています。抗菌作用があるひのきに含まれる成分には高い抗菌作用があるため、細菌の繁殖を抑える効果があります。ひのきの香りは害虫が嫌う芳香でもあるため、ダニなどを寄せ付けない、虫除けとしての効果も期待できます。さらに防蟻効果もあり、シロアリを寄せ付けにくく家を長く維持することが可能です。ひのきの家のデメリット引用元:Pixabayひのきの家には機能性や見た目など多くのメリットがありますが、デメリットを理解した上で使用することが大切です。ここでは主なデメリットを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。費用が高いひのきは建材として高品質な木材であることから、どうしても高価になってしまいます。生育に時間がかかることや、生育時に手入れの手間がかかることもあり、杉などの木材に比べると割高になる傾向があります。ただし、ひのきは耐久性が高く長期にわたって使用できることから、ランニングコストを考えれば必ずしも高額ではありません。変形の恐れがあるひのきをはじめ無垢材には調湿効果があるため、水分を吸収したり放出したりする中で、膨張や反りなど変形の恐れがあります。特に未乾燥のひのきであるほど、変形のリスクは高まります。ただし、ひのきは湿気や水分に強いため、他の木材に比べれば変形のリスクは低めです。しっかりと乾燥させて含水率を下げた状態で使用すればさらにリスクを下げられるため、丁寧な施工をする業者を選ぶと安心です。着色には向かないひのきは木材の中でも油分が多く塗料が浸透しにくいため、着色には向きません。白く光沢のある木目の質感を生かしたオイル塗装など、そのままの風合いや素材感を生かした仕上げがおすすめです。着色した木材が好みの人には向きませんが、自然の風合いや経年による変化を楽しみたい人にはぴったりの木材です。ヒノキ材を使用する代表的な箇所引用元:Unsplashここまでひのきのメリットやデメリットを紹介してきましたが、ここでは実際に住宅の中でヒノキ材を使用する代表的な箇所を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。フローリングひのきは耐久性や耐水性の高さから、フローリングに最適な木材といわれています。強度が高く、他の無垢材に比べると傷がつきにくいのが大きな特長です。劣化しにくいため、ランニングコストも抑えられます。また、熱伝導率が低く断熱性に優れていることから、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせます。さらにひのきは、見た目の美しさからもフローリングに適した素材です。美しい木目と白くて上品な色合いにより、家全体が明るい印象になります。さらに経年により風合いが味わい深くなっていくため、見た目の変化も楽しめます。構造材や柱ひのきは硬くて強度が高く、耐久性や耐熱性の高い木材です。耐水性もあることやシロアリなどの害虫にも強いことから、土台などの構造材としても優れています。さらに見た目の美しさや特有の香りから、柱やむき出しの梁など見える箇所に使用するのにも向いています。ただし、ひのきは価格が高めで家全体に使用するとなると高額になってしまうこともあるため、予算に合わせて考えることが大切です。予算の都合で柱だけ、土台だけなど、部分的に使用するケースも多いです。風呂ひのきの浴槽は、温泉旅館などで目にしたことがある人も多いでしょう。ひのき特有の香りや肌触りの良さから、自宅でも浴槽にひのきを取り入れる人が増えています。ひのきの香り成分に含まれる物質にはリラックス効果があることは前述した通りで、浴槽として使用することでより深いリラックス効果が期待できます。さらに防虫作用や殺菌作用、消臭作用などがあるのも浴室での使用に向いている理由のひとつです。濡れたまま放置してはカビやぬめりが発生してしまいますが、使用後にきちんと水分を拭き取ってしっかり乾燥させることで、きれいな状態を長く保つことができます。ひのきの家が向いている人引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページひのきの家は、長く住み続けたいと思う人や、家で過ごす時間を大切にしたい人に特に向いているといえます。ひのきの耐久性の高さは多くの歴史的建造物を見てもわかる通り、長く住むのに適した木材です。メンテナンスもほとんど必要なく、手入れや修繕などの手間もかかりません。さらに、ひのきは見た目や香り、風合いなどのさまざまな要素によって、居心地のいい空間を作りやすい特徴もあります。家で過ごす時間を大切にしたい人や、家で過ごす時間が長い人にとって、快適で過ごしやすい住まいであるといえます。富士市でひのきの家を建てる魅力引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ富士市は南側が太平洋と面しているため、温暖湿潤な海洋性気候であるのが特徴です。年間を通して温暖で、気温の年較差や日較差が少なく比較的過ごしやすい地域です。ひのきの家は古くから日本の気候に合う住まいとして根付いていることもあり、海洋性気候である富士市にも非常に適しています。ひのきがもつ調湿効果や断熱効果は、夏はすずしく、冬は暖かい、快適な空間をつくり出してくれます。さらに富士地区は、針葉樹林の約8割がひのきです。ひのきの産地として良質なひのきが豊富にある富士地区では、地元のひのきを使った家づくりができるのも大きな魅力です。富士市でひのきの家を実現する住宅メーカー2選引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ富士市で自然素材にこだわった家づくりをお考えの方へ。地元の気候風土を熟知し、ひのきを活用した住宅を提供する2社の住宅メーカーをご紹介します。自然素材の持ち味を活かした家づくりで高い評価を獲得している会社ばかり。会社の基本情報はもちろん、施工事例も紹介しているので、ぜひ家づくりの参考にしてください。イデキョウホーム株式会社引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ会社名イデキョウホーム株式会社本社所在地〒417-0061静岡県富士市伝法1335番地電話番号0545-52-7711設立1972年7月対応可能エリア静岡県富士市、富士宮市、静岡市葵区、駿河区、清水区、藤枝市、焼津市、島田市、沼津市、三島市、長泉町、清水町、函南町、伊豆の国市、伊豆市、裾野市、御殿場市、小山町ほか公式サイトURLhttps://www.idekyo.com/静岡県富士市にあるイデキョウホームは、地元で育ったひのきを使用した家づくりをしている工務店です。イデキョウホームでは、地産地消の地元木材である「富士ひのき」の4寸柱を全棟に使用しています。さらに自社生産の「富士産eco断熱」というセルロース断熱材を使用した高気密・高断熱な家づくりにも力を入れているのも大きな特徴です。省エネでありながら季節を問わず快適な住まいであることに加え、耐震や耐火、シロアリ対策など、長く安心して暮らせる高品質の家を手が届く価格帯で提供することを大切にしています。イデキョウホームの家づくりについてはこちらの記事でも特集しています!イデキョウホームの豊富な商品ラインナップ!坪単価や口コミや評判も紹介セカンドリビングのある交流型二世帯住宅引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ二世帯三世代で暮らすこちらの家は、家族が集うLDKが広々としたつくりで、木のあたたかな風合いが特徴的です。天井の一部が上げられており、梁が見えることでさらに開放的な空間になっています。家族が集うリビングの他にセカンドリビングも設計され、親世帯も子世帯もお互いのプライベートを守りながら快適に生活ができる二世帯住宅になっています。富士ひのきを使った家づくりができるイデチョウホームのメリットイデキョウホームでは、富士ひのきを使用した家づくりで、快適で豊かな暮らしを提供します。地域に根ざした豊富な経験と高性能住宅の専門知識も魅力!イデキョウホームの富士ひのきを使った家づくりのメリットを紹介します!地域に根ざした豊富な経験がある高性能住宅に関する専門知識を有している富士ひのきの魅力を知り尽くしている多彩なモデルハウスを展開しているきめ細やかなサポートで対応してくれる富士市や沼津市で理想の住まいづくりを実現しませんか?イデキョウホームの専門知識と経験が、あなたの理想の住まいづくりをサポートします。詳細は公式サイトをご覧ください。株式会社太平工務店会社名株式会社 太平工務店本社所在地〒417-0801静岡県富士市大淵2897-19電話番号0545-32-8775設立2014年7月8日対応可能エリア静岡県東部公式サイトURLhttps://www.taiheikoumuten.com/株式会社太平工務店は、2014年に富士市で創業した工務店です。「建てる前も、建てた後も『頼んで良かった』と思われる安心の家づくり」をコンセプトに掲げています。依頼主と二人三脚で家づくりに取り組み、親身なサポートを提供しています。同社の強みは、地震・台風・積雪などの天災に強く、長期間快適に住める新築注文住宅の建築です。地域に根ざした工務店として、地元の気候風土を熟知し、適切な素材や工法の研究開発に力を入れています。また、依頼主の希望やニーズに柔軟に対応・提案できる体制を整え、信頼関係を構築しています。太平工務店が手がけた住まいの施工事例引用元:太平工務店公式HP木の温もりとステンレスの設備が融合した、シンプルで温かみのある有機的デザイン住宅を紹介します。エコカラットを使用した間接照明の玄関、木とステンレスのコントラストが美しいLDK、造作の飾り棚、エコカラットをアクセントにした洗面所など、随所に工夫が施されています。また、光を十分に取り入れられるよう設計されたバルコニーも特徴的です。まとめ引用元:イデキョウホーム株式会社公式ホームページ日本で古くから愛されているひのきの家は、耐久性が高く快適な空間をつくり出し、住心地が良いことから現在でも根強い人気があります。ひのきの産地である富士市でひのきの家づくりを考えている人には、今回紹介した「イデキョウホーム」は地元産のひのきを使った家づくりに力を入れているためおすすめです。ひのきの家づくりを通して、長く快適に過ごせる住まいをぜひ手に入れてくださいね。当メディアでは、次の記事もよく読まれています。ぜひチェックしておいてください!シロアリが家に出たらどうなる?侵入している家の特徴や予防法まで解説