これから注文住宅を建てる方で、断熱性能を取り入れたいけどどのくらいの数値がちょうどいいのか、考えてしまう人も多いのではないでしょうか。そこで当記事では、断熱性能と断熱性能のランクである断熱等性能等級を徹底解説します。また、当メディア注目エリアの富士市に必要な断熱性能や、富士市で断熱性に特化した家づくりを手がける住宅会社を2社厳選。断熱性能を取り入れた家づくりに迷っている方はぜひ、参考にしてください。注文住宅などに採用される断熱性能とは?引用元:photoAC注文住宅などで採用される断熱性能とは、断熱材などを使用し、外気からの影響を遮断する性能の事です。家を遮熱することで室内の温度を保てるだけでなく、冷暖房の使用回数が減るので、光熱費の削減にも繋がります。断熱性能は「UA値・Q値」と「断熱等性能等級」で示され、住宅会社によっては家づくりの基準としているUA値や断熱等性能等級を公表している場合もあります。断熱性能は基準だけでなくメリットや注意点まで把握しておくと、後悔のない家づくりができます。こちらの記事も併せてご覧ください。断熱性能が高い家のメリットは?特徴や注意点まで解説断熱性能を数値化した「UA値・Q値」UA値とは「外皮平均熱貫流率」と呼ばれ、家の外と家の中の熱の移動のしやすさを表します。UA値が低いほど熱が出入りしづらく、断熱性能が高い建物といえるでしょう。地域によって目安となる数値が異なるので、後ほど詳しくご紹介します。Q値は「熱損失係数」という意味があり、家全体から熱がどのくらい逃げやすいかを示しています。UA値と同じく値が小さいほど熱が逃げづらく、断熱性能が高いです。断熱性をランク付けした「断熱等性能等級」断熱等性能等級とは、国土交通省が定めた断熱性能の高さのランクです。こちらはUA値・Q値と異なり、数字が高いほど高い断熱性能があります。現在の最高ランクは等級7で、2022年に省エネルギーの目標として制定されました。国土交通省によると、等級7は省エネ基準比エネルギー消費量を概ね40%程度削減できるとされています。「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」では、それぞれの等級を以下のように説明しています。断熱等性能等級説明に用いられる文字施行等級7熱損失の「より著しい削減」のための対策2022年10月等級6熱損失の「著しい削減」のための対策2022年10月等級5熱損失の「大きな削減」のための対策2022年4月等級4熱損失の「大きな削減」のための対策2000年4月等級3熱損失等の「一定程度」の削減のための対策2000年4月等級2熱損失の「小さな削減」のための対策2000年4月等級1その他全国各地域の断熱性能基準引用元:photoAC住む地域がどれほどのUA値や断熱等性能等級が求められるのか、国土交通省は次のように定めています。今回は省エネ基準に相当する等級4を基準にまとめましたので、お住まいの地域の推奨UA値を確認しつつ、その地域に合った家づくりの参考にしてみてください。地域区分推奨UA値(W/㎡・K)地域1(北海道・夕張市等)0.46地域2(北海道・札幌市等)0.46地域3(北海道・東北等の寒冷地)0.56地域4(東北・関東等)0.75地域5(関東・関西等)0.87地域6(東京23区・大阪等)0.87地域7(九州等)0.87地域8(沖縄県等)-地域の数字が低いほど寒く、高いほど暖かい気候の地域が示されている事が分かります。関東や関西といった、気候が激しく変動しない地域は、地域5〜地域7に該当し、地域1の北海道よりも高いUA値となっています。静岡県富士市の推奨UA値は「0.87以下」!引用元:photoAC静岡県富士市は地域6・地域7に該当するため、義務化された等級4と国が推奨する等級5の断熱性能の基準は以下の通りです。UA値(等級4)UA値(等級5)地域60.870.6地域70.870.6北海道などの寒さが激しい地域と比べると、UA値は高めといえるでしょう。しかし、高い断熱等性能等級を採用すると、季節の変化による温度差の影響を受けづらくなるメリットがあります。夏と冬の温度差が激しい富士市で快適に暮らすには、高い断熱等性能等級を取り入れた家づくりがおすすめです。注意!2025年4月以降は「断熱等性能等級4以上」が義務化引用元:photoAC2025年4月以降は建築物省エネ法が施行され、すべての新築などの住宅において、断熱等性能等級4以上が義務化されます。注文住宅などを新築する場合は、断熱等性能等級4以上の断熱性能が基準となるので、不安な方は確認しておくことをおすすめします。建築物省エネ法の詳細は国土交通省ホームページをご覧ください(建築物省エネ法のページへ)富士市で注文住宅の断熱性能に力を入れている住宅会社2選引用元:イデキョウホーム株式会社公式HP最後に、富士市で注文住宅の断熱性能に力を入れている住宅会社を2社ご紹介します。どちらも断熱性能に力を入れ、断熱等性能等級4以上をクリアしています。依頼先に迷った時は、ぜひ参考にしてみてください。1.イデキョウホーム株式会社引用元:イデキョウホーム株式会社公式HP会社名イデキョウホーム株式会社本社所在地〒417-0061静岡県富士市伝法1335電話番号0545-52-7711設立1972年7月対応可能エリア静岡県富士市・富士宮市を中心基準となるUA値0.46以下公式サイトURLhttps://www.idekyo.com/イデキョウホーム株式会社は、静岡県富士市に拠点を置き、設立から50年以上家づくりを手がけている住宅会社です。イデキョウホームでは断熱等性能等級5以上の基準であるUA値0.46以下、一年中どの部屋も20度台で過ごせる全館空調住宅であれば0.4以下を標準仕様としています。寒さが厳しい場所でも快適に過ごせる高い住宅性能は、1年を通して温度差が激しい富士市でも嬉しいポイントです。また、異郷ホームでは政府が地球温暖化対策として掲げる目標「2030年までに新築の平均でZEHを実現」を支持しており、自社目標で2025年までにZEH普及100%を目指しています。快適に過ごしながら、環境に配慮した家づくりがしたい方にはおすすめの住宅会社です。イデキョウホームについて詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。イデキョウホームの口コミや評判は?富士エリアで人気のその他の工務店もご紹介2.フジモクの家引用元:富士木材株式会社公式HP会社名富士木材株式会社本社所在地〒417-0801静岡県富士市 大渕3800-8電話番号0545-36-1188設立1941年3月対応可能エリア静岡県東部・中部、山梨県南部基準となるUA値0.6以下公式サイトURLhttps://www.fujimokunoie.jp/富士木材株式会社が提供するフジモクの家は、設立から半世紀以上、主に富士市・富士宮市で新築などの注文住宅を手がけている住宅会社です。フジモクの家の断熱性能は、標準仕様でUA値0.6以下となっています。富士市においてだと断熱等性能等級5に相当するので、この先の家づくりも安心して依頼する事ができます。また、フジモクの家では高い断熱性能を持ちながら劣化しにくい断熱材を採用しており、家が建った後も長く快適に過ごせるといえるでしょう。長年の実績や、長持ちする断熱材が気になる方には、おすすめの住宅会社です。最後に引用元:photoAC当記事では、注文住宅の断熱性能の基準について紹介しました。断熱性能は快適に過ごせるだけでなく、様々なメリットを持つ魅力的な性能です。住んでいる気候や環境に合った断熱性能を取り入れたい方は、先ほど紹介した断熱性能の基準を参考にしながら家づくりの参考にすると、不安が解消できます。ただし、2025年4月以降は新築などの住宅における断熱性能の基準を上げる事が義務化されています。家づくりをする時は、断熱等性能等級4以上の断熱性能を取り入れましょう。また、当記事では断熱性能に特化し、断熱等性能等級4以上の家づくりを手がけている住宅会社を紹介しました。静岡県富士市で高断熱を取り入れた家づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。断熱性能について調べていく中で、必ずHEAT20という単語が出てきます。この記事で詳しく解説しているので、理解を深めたい方は併せてご覧ください。HEAT20とは?ZEH基準との違いも解説!